漢文訓読 JavaScript
Kanbun JavaScript
※ 本ページは現在、改装中のため、きちんと動作しません。改装後は RSS にてアナウンスしますので、しばらくお待ちください。
本JavaScriptは、同一の漢文データを「原文」、「訓読」、「読み下し文」の 3つにわけて表示することを可能にします。利点は以下の通りです。
- 青空文庫の拡張書式を用いているため、青空文庫形式に慣れた方ならすぐ利用できます。
- 通常のテキストエディタで簡単に原文から訓読漢文を作成できます。
- 原漢文の順序の情報を損ないません。
- データに再利用性が高く、適当なフィルタを書けば好きなフォーマットに変更できます。
- uplatex & sfkanbun.sty の組み合わせで、多数の漢字に対応した美しい組版が可能です。
注意
- FirefoxとXHTML Rubyおよびjqueryの組み合わせでしか動作を確認していません。
- テキスト変更時にDOMNodeInsertedイベントが発生せず、ルビがうまく表示されない場合があります。その場合は、Firebugを起動し、HTMLタブを選択したままでお試しください。
使い方
例:まず、漢文原文をエディタで入力します。
「吾嘗終日食、終夜不寝、以思。」
次に、訓点を青空文庫形式で入力します。
「吾嘗終日不[#レ]食、終夜不[#レ]寝、以思。」
次に、送り仮名をカタカナ、ひらがなで漢字と訓点の間に入れます。
「吾嘗テ終日不[#レ]食ラハ、終夜不[#レ]寝ネ、以テ思フ。」
※注意:青空文庫形式では、漢文の送り仮名は[#(XX)]という形式で記入することになっていますが、 カタカナ・ひらがなの場合は不要です。(稀に万葉仮名を用いる場合は、[#(XX)]形式も利用可能です。)
次に、読み仮名を「青空文庫形式」で挿入します。
「吾《われ》嘗《かつ》テ終日《しゅうじつ》不《ず》[#レ]食《く》ラハ、 終夜《しゅうや》不《ず》[#レ]寝《い》ネ、以《もつ》テ思《おも》フ。」
このようにして作成した漢文を、HTMLファイルののkanbunクラスに入れます。
<div class="kanbun">「吾《われ》嘗《かつ》テ終日《しゅうじつ》不《ず》[#レ]食《く》ラハ、 終夜《しゅうや》不《ず》[#レ]寝《い》ネ、以《もつ》テ思《おも》フ。」</div>
HTMLのHEAD要素で、jquery.js と kanbun.jsを読み込ませます。
<script type='text/javascript' src='../js/jquery.js'></script> <script type='text/javascript' src='../js/kanbun.js'></script>
以下の関数を呼び出すことで、漢文を整形します。
- kanbun_original("#ID") … 入力テキストを表示します。
- kanbun_kanji_only("#ID") … 漢文のみを表示します。
- kanbun_kunten("#ID") … 漢文の訓点を表示します。
- kanbun_kunten_wo_ruby("#ID") … 漢文の訓点をルビなしで表示します。
- kanbun_kakikudashi("#ID") … 漢文を書き下しで表示します。
以下はサンプルです。
漢文 | 解説 | |
---|---|---|
「秦王、以テ[#二]十五城ヲ[#一]請フ[#レ]易《か》ヘンコトヲ[#二]寡人之璧ニ[#一]。可キヤ[#レ]予《あた》フ不《いな》ヤ。」 | レ点や一・二点はかならず送りがなの後ろに付加します。 |
入力テキスト・
原文・
訓点 訓点(ルビなし)・ 書き下し文 |
「吾《われ》嘗《かつ》テ終日《しゅうじつ》不〈ず〉[#レ]食《く》ラハ、終夜《しゅうや》不〈ず〉[#レ]寝《い》ネ、以《もつ》テ思《おも》フ。」 | 書き下しの時に漢字ではなく読み仮名のみを表示させたい場合は、ルビに"《》"ではなく"〈〉"を用います。 |
入力テキスト・
原文・
訓点 訓点(ルビなし)・ 書き下し文 |
「使〈し〉メヨ[#人]籍《せき》ヲシテ誠《まこと》ニ不〈ず〉[#乙]以《もつ》テ[#下]蓄《やしな》ヒ[#二]妻子ヲ[#一]憂《うれ》フルヲ[#中]飢寒《きかん》ヲ[#上]乱サ[#甲レ]心ヲ、有リテ[#レ]銭《ぜに》以《もつ》テ済《な》サ[#地]医薬ヲ[#天]。」 | 対応する訓点には、上中下・甲乙丙丁・天地人があります。 |
入力テキスト・
原文・
訓点 訓点(ルビなし)・ 書き下し文 |
「未《いま》だ〈ざ〉る[#レ]足《た》ら[#二]与《とも》に議するに[#一]也。」 | 再読文は、『【漢字】《【よみ】》【送り仮名】〈【再読よみ】〉【再読送り仮名】』で表現します。 |
入力テキスト・
原文・
訓点 訓点(ルビなし)・ 書き下し文 |
「盍《なん》ぞ〈ざ〉る[#レ]反《かへ》ら[#二]其の本に[#一]矣《》。」 | 読み下しをしない漢字は、その漢字の後ろに空の《》を付します。 |
入力テキスト・
原文・
訓点 訓点(ルビなし)・ 書き下し文 |